「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」として給付された10万円の給付金の申請に使うと郵送よりも早く振り込まれたり、マイナポイントなども始まり、今年は少し話題になったマイナンバーカード。
みなさんはお作りになったでしょうか?
このマイナンバーカード、特に必要がないからと作っていなかった人も多いかもしれません。
しかし、フリーランス・個人事業主の人にとっては特に、持っておくと今後便利になることがちらほら出てきます。
わたしもそうですが、コロナがきっかけでフリーランスに転向した方もいるでしょう。
マイナンバーカードを持っていると、確定申告が自宅から簡単に行えるようなりますし、節税になります。
早めに申請しておけば確定申告までにカードの準備が間に合うかもしれません!
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マイナンバーカードとは
マイナンバーカードとは国民が自分の意志で申請して無料で発行できる、プラスティック製のカードです。
表面には運転免許証のように、顔写真や住所名前性別などが記載されていて、裏面にはマイナンバーが記載されています。
ICチップが埋め込まれており、電子証明書の機能もあります。
現在の所、マイナンバーの確認と身分証明の両方を1枚のカードで行うことが出来る唯一のカードです。
マイナンバーとは
国民一人一人に割り振られて、指定・通知されている12桁の番号のことです。
これ自体はただの番号の為、モノとしてはなにかがあるわけではありません。
マイナンバー通知カードとは
マイナンバーを本人に通知するための紙製のカードです。
利便性の為かカードとなっており、マイナンバーの証明としては利用できますが、身分証明書としては使用することは出来ません。
通知カードに記載された番号を納税の時などに行政機関に見せたり、会社に入社した時などに伝えることはあるかと思います。
通知カードは2020年(令和2年)5月25日で廃止されたので、紛失などで番号がわからなくなっても再発行することは出来ません。
紛失した場合は住民票の写しを取るかマイナンバーカードを発行するしかありません。
通知カードの廃止以降にマイナンバーを新しく発行されたら、個人番号通知書が届くそうですが、こちらはマイナンバーの証明には使えません。
行政としてはマイナンバーカードを作って欲しいという意図があるのかもしれません。
マイナポイントとは
マイナポイントとは、マイナンバーカードを使って予約・申し込みをしてから、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済で支払いやチャージを行うと、申し込んだサービスで、最大5000円分まで支払い金額の25%のポイントが還元される期間限定のキャンペーンです。
マイナポイントは2020年9月から2021年3月31日まで、先着4000万人がもらえます。
総務省の発表によると、2021年9月まで受け取り期間が延長される見通しとのことです。
詳しくはこちら
マイナンバーカードのメリット
マイナンバーカードが何かわかったところで、マイナンバーカードを作るメリットを確認してみましょう!
公的な身分証明書として使える
運転免許証や学生証などがある人はあまり恩恵を感じないかもしれません。
しかし、今まで保険証しか持っていなかった方には便利に使える身分証明書として役に立つことでしょう。
マイナンバーを証明する書類として使える
マイナンバーを証明するための書類は、住民票の写しか、住民票と住所氏名が一致している場合のマイナンバー通知カードと、マイナンバーカードしかありません。
引っ越しや結婚等で住所氏名が通知カードと変わってしまうと通知カードでは証明が出来なくなります。
住民票の写しも普段から手元にあるものではないですし、手軽に住民票の写しを取り寄せるためにはマイナンバーカードが必要というループに…(笑)
住民票の写しなどがコンビニで受け取れる
急に住民票の写しが必要になっても、日中学校や会社がある人はそんなに手軽に役所に行けるわけではありません。
休みを取ったり休憩時間に駆け込んだりして書類を用意するだけでも億劫です。
しかしマイナンバーカードがあれば、市町村によって違いがあるものの、早朝から深夜までコンビニで発行することが出来ます。
住民票の写しや印鑑登録証明書などの書類は思いがけず急に必要になることもあり、そうなったときにマイナンバーカードを作っておけばよかったとなる場面もあります。
この用途の為だけにでもカードを作るメリットは大きいと思います。
確定申告が自宅から簡単に行える
会社勤めのお給料のみの収入の方は自分で確定申告をすることはありませんが、自営業や個人事業主の方は毎年自分で確定申告をする必要があります。
初めての確定申告などで、相談しながら手続きをしたい人は税務署に直接足を運んでもいいと思いますが、わざわざ出向きたくない人も多いと思います。
確定申告の手続きだけで半日潰れてしまうのは嫌ですね。
でもマイナンバーカードがあれば、窓口に並ばなくても自宅から行うことが出来ます。
また、添付書類を省略できたり、還付のスピードが速いなどのメリットもあります。
青色申告をするときに10万円の控除を受けられる
2020年分からそれまで65万円だった青色申告の特別控除が55万円に引き下げられました。
しかし、仕訳帳と総勘定元帳を電子帳簿保存して、提出期限までにe-Tax(国税電子申告・納税システム)を使用して確定申告をすると、今まで通りの65万円の控除を受けることが出来ます。
税務署で直接申告するのに比べて、電子申告なら10万円多い控除を受けれるのです。
今までは、初めて電子申告をする場合は事前に税務署に書類を提出して手続きをする必要がありましたが、マイナンバーカードがあればそれを省略することが出来ます。
10万円の控除は大きなメリットだと思います。
国や市町村のサービスをひとまとめに出来る
今の所マイナンバーやマイナンバーカードの用途は一部に限られていますが、今後その用途は増えていく可能性があります。
用途が増えるたびに新たに手続きをして書類が増えるのは管理が大変です。
それがカード一枚にまとまるのは、携帯も管理もすっきりしますね。
マイナポイントがもらえる
マイナポイントは期間限定のキャンペーンなので永続的に受けられるメリットではありませんが、ポイントの還元はうれしいものです。
早めにカードを取得・申請してもらえるものは受け取っておくのは良いと思います。
今後さまざまなサービスで使える可能性がある
現在は公的な機関での使用が主ですが、今後はいろいろな機関やお店などで使えるようになる可能性があります。
また、マイナンバーカードには希望すれば旧姓も記載することが出来るので、旧姓で活躍している人にとっても便利に使えるカードとなるかもしれません。
マイナンバーカードの発展には政府も力を入れているようですので、とりあえず作っておいて損はないかもしれません。
マイナンバーカードのデメリット
マイナンバーカードを作るといいことがあるのは確かですが、デメリットも確認しておきましょう。
申請したことで被る不利益というのはありません。
無料ですしね。
強いて言えば「個人情報の漏洩のリスクが一つ増える」という事があるとは言えます。
マイナンバーの証明と身分証明書の両方が一度に出来る唯一のカードであることは既に説明しました。
身分証明書としてはなかなか強力なカードであると言えます。
盗難や紛失などに注意して、管理や携帯をするようにするといいと思います。
運転免許証など既に身分証明書を持っている方は、持ち歩かず家で保管するというのも対策の一つといえるでしょう。
マイナンバーカードの申請のしかた
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1申請書IDを用意する
申請書IDとは、マイナンバーが通知された書類と一緒に届いていた「個人番号カード交付申請書」という書類に記載されているという、マイナンバーとは別の23桁の数字の事です。
紛失してしまっている方は住まいの役所で再発行出来ます。
市町村によっては郵送でも再発行の申請が出来ますし、住所が同じ家族であれば本人じゃなくても再発行できるようなので、家族分まとめて再発行も可能です。
窓口に直接受け取りに行けばその場で発行してもらえます。
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2顔写真を用意する
写真はスマホで適当に撮ってもいいですし、街角の証明写真撮影機で撮った写真をスマホやパソコンに取り込んでもよいです。
わたしは就職活動の際に使用した最近撮影した証明写真があったのでそれを使用しました。
使用できる写真には条件があります。
不備があったりなどで申請して日数が経ってから連絡が来たり、受け取りに行ったら受け取れないという事になったら面倒ですので、公式サイトで確認しておくといいでしょう。
自分の場合はなかったですが、市町村によっては機械的に本人の顔と写真を照合する可能性があります。
写真の加工については多少美肌にするぐらいは大丈夫かとは思いますが、過度な加工などは避けたほうがいいと思います(自己責任でお願いします)
顔写真のチェックポイント – マイナンバーカード総合サイト
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3マイナンバーカード総合サイトで必要な情報を入力
申請書IDと写真が用意出来れば、情報の入力は簡単です。
氏名の点字表記をするかどうかは迷いどころかとは思いますが、わたしは「なし」にしました。
点字表記をすると、発行に時間がかかるとかカードを通すタイプのカードリーダーにカードが入らないという噂もありますのでよく考えて決めてくださいね。
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4交付通知書というはがきが届くのを待つ
わたしは申請から2週間ぐらいでハガキが届きましたが、1か月~1か月半ぐらいかかる市町村が多いようです。
また、市町村によっては受け取りに予約が必要で、その場合はこのはがきを受け取ってからでないと予約が出来ないようです。
わたしが住んでいる市町村では予約は不要でした。
予約が必要な場合は、はがきを受け取ってから「明日受け取りに行きたい」と思っても〇営業日以降からしか予約を受け付けていないなどもあるようです。
確定申告の時期が迫ると、カードを作る方が増えて混雑して確定申告に間に合わない可能性もあるので、余裕をもって申請するといいと思います。
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5はがきが届いたら必要書類を揃える
マイナンバーカードの受け取りには、届いたはがきと、運転免許証等の本人確認の書類が必要となります。
免許証等の単独でOKな書類を持っている場合はよいですが、写真がついている身分証明書を持っていない場合は指定の書類を2種類用意する必要があります。
また15歳以下の方や、代理人が受け取る場合も必要な書類が増えるので事前に確認しておくとよいと思います。
はがきが届いてから慌てて用意するとカードの受け取りがどんどん遅れてしまうので、はがきが届く前に何が必要なのか確認して、準備しておくことをお勧めします♪
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6交付窓口で受け取る
時期によっては窓口も混んでるかもしれません。
わたしが受け取りに行ったときは待ち人数は0でした。
窓口ではその場でカードの暗証番号を決めて記入するよう言われるので、事前に暗証番号の桁数や使える文字を確認して考えておくとスムーズです。
希望した電子証明書によって暗証番号は違いますが、どんな暗証番号が必要かは届いたはがきに記載されています。
暗証番号を窓口で記入したら、しばらく待つと顔写真と顔を確認され、晴れてマイナンバーカードを受け取ることが出来ます。
参考
マイナンバーカードを使って確定申告をすると節税になる?
先にも紹介しましたが、マイナンバーカードを使ってインターネットで確定申告をすると、青色申告の特別控除が今まで通りの65万円となり、窓口で申告した場合より10万円多い控除を受けることが出来ます。
10万円が誤差の範囲だという方はいいかもしれませんが、主婦の方の副業などでは10万円の差は大きいと思います。
せっかく青色申告をするために開業届を出したのであれば、ぜひマイナンバーカードを使って確定申告をすることを視野に入れてみて下さい!
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e-Taxでの確定申告をするときに必要なもの
動作推奨環境を満たしたパソコン
インターネットに接続されていて、動作推奨環境を満たしたパソコンに、専用ソフトをインストールして使用します。
マイナンバーカード
カードリーダーライター、若しくは、カードリーダーライター機能があるスマートフォン
お手軽なのはカードリーダーライター機能があるスマートフォンだと思います。
わたしはタブレット+wifiをスマホの代わりに利用しているので、カードリーダーライターを購入しました。
カードリーダーライターは安い物だと1000円以下で購入できます。
ちょっと高めですが「確定申告で使える」と安定している機種にソニーのPaSoRiがあります。
直前になってきちんとカードが読み込めないという事態が不安な方は、安心料としてPaSoRiを購入するのもいいと思います。
PaSoRiはマイナンバーカードの読み込みの他にもsuicaなどにチャージや残高が自宅のPCから確認できるサービスがあったようですが、サービス終了しているものも多いようです。
ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380(e-Tax対応/eLTAX対応 確定申告 マイナポイント マイナンバーカード 交通系ICカード) 新品価格 |
参考
まとめ
あると便利だとはわかってはいても、作るのが面倒そうにみえるマイナンバーカード。
一度作ればいろいろなサービスで使えますし、なにより節税の効果は大きいです!
実際に作ってみると、申請から受け取りまでの時間はかかりますが手続き自体は簡単です。